脊柱側弯症が1回で治ってしまった!
脊柱側弯症(脊椎側弯症)の中学1年生のCさんがたった1回の矯正治療で脊柱側弯症(脊椎側弯症)が治ってしまった整体師の思い出を紹介しているページです。
脊柱側弯症の女子中学生
女子中学生の脊柱側弯症が治る!?
私がまだ礒谷療法所(礒谷式力学療法総本部)で礒谷療法師として勤務してた今から約24年前(2017年現時点から)の出来事である。
病院で脊柱側弯症(脊椎側弯症)と診断された中学1年生のCさんという女の子がお母さんに伴われて礒谷療法所(礒谷式力学療法総本部)へ来院された。
当時、Cさんの初回の脚型検査や矯正治療を担当したのは誰だかはっきりと私は憶えていない。
おそらく菊池秀男先生だったのではないだろうかと思う。
私はCさんの2回目の施術を担当したのではないかと思う。
当時、私は幼児や児童、少年、少女などのお子さんを担当することが多かったので、Cさんの2回目以降の施術を担当することも多かったのではないかと思う。
さて、Cさんの初回の矯正治療から数日後(もしかしたら翌日かもしれないが)に私は驚くべきことを聞かされた。
何と、初回の矯正治療の約4時間後に、Cさんは整形外科へ行き脊柱側弯症(脊椎側弯症)の状態を検査してもらったというのである。
しかも、その検査結果の診断が驚くべき結果だったというのである。
初回の矯正治療から約4時間後に整形外科で受けた検査の診断結果は、Cさんの背骨は弯曲していないというものだったのである。
つまり、Cさんの背骨は脊柱側弯症(脊椎側弯症)ではなくなっていたのである。
これは、たった1回の矯正治療で脊柱側弯症(脊椎側弯症)が完治したといって良いだろう。
Cさんのお母さんも大変喜んでおられた。
それはそうであろう。
脊柱側弯症(脊椎側弯症)だった我が子の病気が治ってしまったのである。
本当に脊柱側弯症が治ったのか?
もっとも、穿った見方をすれば、Cさんははじめから脊柱側弯症(脊椎側弯症)ではなかったのではないかという見方と、Cさんは初回の矯正治療後の検査でも脊柱側弯症(脊椎側弯症)だったのだけれど医師が脊柱側弯症(脊椎側弯症)ではないと誤診したのではないかという見方も、可能性としてはゼロではあるまい。
このへんは、残念ながら私がCさんの初回の検査を担当したのではないので、確かにCさんは脊柱側弯症(脊椎側弯症)であったと確認できたわけではなく確実なことは何とも言えない。
しかし、仮にも整形外科医が脊柱側弯症(脊椎側弯症)を間違って誤診などするであろうか?
脊柱側弯症(脊椎側弯症)ほど脊椎が弯曲していたら素人でも分かるはずである。
したがって、Cさん本人は勿論のこと、Cさんのお母さんをはじめご家族全員が認識していたはずである。
ましてや、整形外科医が脊柱側弯症(脊椎側弯症)ほどに脊椎が弯曲しているかどうかを間違えるなどということはまずあり得ないと考えられる。
とするならば、Cさんの来院前の診断も、初回来院後の診断も、どちらも正しいと素直に受け止めたほうが事実を見誤らないで済むのではないだろうか。
過去の脊柱側弯症の症例
礒谷公良氏の過去の症例(臨床例)でも、7歳の脊柱側弯症(脊椎側弯症)の子供が、2回の矯正治療で鉛直に治った例があると報告している。
現に、私の力学整体研究所でも、重度(高度・中度)の脊柱側弯症(脊椎側弯症)の婦人が中年期から老年期にかけて長年矯正治療を受けられていて、脊柱側弯症(脊椎側弯症)の症状が改善している症例もある。
※【注釈・注記】お客様の声「梅木カオル様」を参照
この婦人は矯正治療を受けられたのが中年期と遅く、そのため弯曲が完全になくなる(完治)というわけにはいかないが、かなりの改善効果が見られる。
脊柱側弯症の効果
したがって、礒谷療法(礒谷式力学療法)にしても、力学整体にしても、脊柱側弯症(脊椎側弯症)に効果があることは間違いない。
礒谷公良氏は、本人の年齢が15歳までであれば、ほとんど完治できるとまで言われている。
確かに、15歳以下の年齢であれば、矯正治療の有効性は大きいとは思う。
しかし、私はそこまで言い切れる証拠を持っているわけではないので、礒谷公良氏のように私は断言はできない。
というのも、臨床例が少ないからである。
脊柱側弯症(脊椎側弯症)の患者さんは、そのほとんどが整形外科などの病院で治療を受けておられるのが通常であるため、整体院へ来られるのは極僅かだからである。
脊柱側弯症(脊椎側弯症)といっても、機能性側弯と構築性側弯とに大別されていている。
機能性側弯は、椎間板ヘルニアなどによる坐骨神経痛などの疼痛や、脚の長さが左右で異なる下肢長差、姿勢などが原因となる側弯状態を指している。
構築性側弯には小学校高学年から中学生にかけての子どもに多く見られる特発性側弯症をはじめとして、先天性側弯症、症候性側弯症(神経原性側弯症、筋原性側弯症、間葉系疾患による側弯症)、変性性側弯症、その他の病気や外傷・治療・疾患等による側弯症がある。
また、脊柱側弯症(脊椎側弯症)の程度には、弯曲の大きさ(コブ角)によって軽度(30度未満)と中度(30度以上50度未満)と高度(50度以上)の3段階に分類されている。 。
したがって、脊柱側弯症(脊椎側弯症)が治ったという一部の少ない症例をもってして脊柱側弯症(脊椎側弯症)全般を一括りに論じることはできない。
日本側彎症学会では、整体、カイロプラクティック、ヨガ、マッサージなどの腰背部痛などの緩和効果は認めているものの、運動療法や徒手矯正による側弯角度の改善・完治に関して医学的な根拠はないとしているようである。
しかし、数少ない症例からでも礒谷療法(礒谷式力学療法)と力学整体による脊柱側弯症(脊椎側弯症)の有効性は否定できないのではないだろうか。
脊柱側弯症の矯正治療
側弯症や後弯症は、23歳、24歳ぐらいまでは急速に症状が進行するという。
大人になるにつれ、肉体は固定化するため脊椎が側弯やねじれた状態で骨格系も筋肉系も固まってしまう。
身体の組織が固まってしまえば、脊柱側弯症(脊椎側弯症)の改善や完治には限界が大きくなってしまう。
そのため、なるべく脊柱側弯症(脊椎側弯症)の改善や完治を望むのであれが、できるだけ早く身体が固まる前に矯正治療を受けることが望ましい。
脊柱側弯症(脊椎側弯症)の患者さんにはどうかこのことを知ってほしいと願う。
脊柱側弯症(脊椎側弯症)と診断されたお子さんをもつ親御さんは、お子さんが15歳までに礒谷療法(礒谷式力学療法)の矯正治療や力学整体の施術を受けさせていただくことを願う。
脊柱側弯症(脊椎側弯症)の患者さんは、病院の装具療法や手術療法などの治療と並行して、礒谷療法(礒谷式力学療法)の矯正治療や力学整体の施術を一度は受けてみる価値はあると確信する。
一般の素人の方でも、礒谷療法(礒谷式力学療法)の矯正治療や力学整体の施術の症例を知れば、脊柱側弯症(脊椎側弯症)ではない場合の猫背(ねこぜ)や姿勢不良、背骨の弯曲(前弯・側弯・後弯)、背骨のゆがみ、背骨が曲がっているなど身体の歪みに対する効果も理解していただけるのではないかと思う。
脊柱側弯症ではなくなった女子中学生のその後
その後、Cさんは礒谷療法所(礒谷式力学療法総本部)へ続けて矯正治療に来られていた。
というのも、1回の矯正治療で脊柱側弯症(脊椎側弯症)が治ったとしても、脚を矯正した角度で骨格系を維持できるように筋肉系を発育させないと、また元の状態に戻ってしまう場合があるからである。
そのため、Cさんはその後も矯正治療を受けに来院していたのである。
Cさんの効果を目の当たりにされたお母さんも娘さんと一緒に矯正治療を受けられるようになっていた。
私はCさんとお母さんの矯正治療を担当したことがあるのでよく憶えている。
それにしても、どうしてCさんのお母さんは矯正治療後にCさんをわざわざ病院にまで連れて行って医師に検査と診断を受けたのであろうか不思議でならない。
通常、椎間板ヘルニアや坐骨神経痛、脊椎分離症、脊椎すべり症などの患者さんは症状が改善して良くなってしまうと、わざわざ病院まで行って自分の病変部がどうなっているのか調べてくれる人はいないからである。
だから、私たちも患者さんが回復しても病変部がどうなっているのかよく分からない。
それが、Cさんは病院へ行き医師の検査と診断が受けてくれたからこそ、今回のことが分かったのであるから非常にありがたいことであったと言える。
これは脊柱側弯症(脊椎側弯症)という病気の特殊性からかもしれない。
Cさんのお母さんは矯正治療によってCさんの脊柱側弯症(脊椎側弯症)の状態がどうなっったのかその変化を確認したかったのであろうと推察される。
過度の期待は禁物
※【注釈・注記】今回の中学一年生の女子Cさんがたった1回の矯正治療で脊柱側弯症(脊椎側弯症)ではなくなったという思い出を読まれて、脊柱側弯症(脊椎側弯症)の効果に過度の期待を持たれる方が少なからずいらっしゃるかもしれません。
礒谷療法(礒谷式力学療法)と力学整体なら脊柱側弯症(脊椎側弯症)を治すことができると誤解(早とちり・早合点・早のみ込み・勘違い)される方がおられるかもしれません。
礒谷療法(礒谷式力学療法)の矯正治療と力学整体の施術の効果には個人差があります。
女子中学生Cさんの脊柱側弯症(脊椎側弯症)が完治したのは、Cさんの脊柱側弯症(脊椎側弯症)の程度(重症度)が軽症(軽度)でかつCさんに快復力(回復力)があったからにほかなりません。
脊柱側弯症(脊椎側弯症)が1回の礒谷療法(礒谷式力学療法)の矯正治療や力学整体の施術で治るなどということはほとんどないと受け取っていただいたほうが間違いありません。
礒谷療法(礒谷式力学療法)の矯正治療か力学整体の施術を受けたとしても女子中学生Cさんのように完治するケース(症例)のほうが圧倒的に少ないはずです。
礒谷療法(礒谷式力学療法)の矯正治療か力学整体の施術を受けて脊柱側弯症(脊椎側弯症)がどこまで治る(改善する)かは未知数であり実際にやってみなければ判りません。
脊柱側弯症(脊椎側弯症)の場合、礒谷療法(礒谷式力学療法)の矯正治療と力学整体の施術には中・長期的な通院と本人の努力が必要となります。
いずれにしても、本人や保護者(両親・父母・親・父兄)にとって覚悟と根気の要る作業になりますので安易に飛びついたりしないようにしてください。