症例11「腰痛と足裏の痛みとだるさ」
[兵庫県姫路市] [30代] [男性]
主訴
腰の痛み(腰痛)
既往歴
10歳の頃から腰の重さ、怠さ(だるさ)、痛さを感じる。15歳の頃にぎっくり腰(ギックリ腰)を経験する。1年前から腰の痛みが酷くなった。
18歳の頃に交通事故で右足首の骨を粉砕骨折し右足両側の靭帯を切った。
現病歴(来院時の状態)
頭痛、肩こり、肩甲骨部のこり、腕の張りとだるさ、手の張り、腹部の張り、腰部の痛み、臀部の張り、左膝の痛み、足裏の痛みとだるさ、など全身症状。
過去の治療歴
病院、整骨院、鍼、灸、あんま、指圧、マッサージ、整体、カイロプラクティックなどさまざまな治療院の治療を受けるも腰痛には効果がなかった。
市外にある当研究所を見つけた当初、力学整体は根本療法(健康法・養生法)であって治療法ではないため自分とは関係ないのではないか、すぐに良くならないのではないか、良くなったとしても時間がかかるのではないかと思いすぐに来院する気になれず敬遠していた。
姫路市内の治療院では治療を受けるところがなくなり、市外でも行くしかないか、ここが最後だという悲壮な思いで来所さえる。
検査
左脚が長く、右脚が短かった。
両股関節とも外転・外旋していた。
右大腿部の筋肉の緊張状態が通常とは違って異常で単純なタイプではなかった。
全身は右短縮の状態であった。
脚型
LO型
通院
最初1カ月半は週に2回、その後は週に1回。
経過
【初回】
1回目の股関節調整法の施術中で腹部の張りが消失し、どこの治療院へ行ってもよくならなかった腹部の張りがこんな簡単で単純な施術で消えてしまうなんてとご本人は信じられなかったと感想を漏らす。本人は(大腰筋を中心とした)腹部の張りが強くなると腰の痛みもひどくなるという関係性を経験上わかっていたが、どの治療家の先生にそのことを話しても関連を理解してもらえなかったといいます。初回でのこのような劇的な効果があったため力学整体を信用し続けて通院しようと思われたよようである。
座蒲団11枚、膝裏座蒲団1枚折り、足首タオル2枚巻き。体癖修正運動10回。
【3回目】
朝の腰痛がなくなる。
体癖修正運動30回。
【5回目】
腰が軽くなる。
体癖修正運動250回。
【7回目】
腰の張りがあったため体縮修正法時の座蒲団を12枚に増やす。
体癖修正運動150回。
【9回目】
脚(大腿部・太もも)が痩せて細くなった。
座蒲団は10枚に戻す。
体癖修正運動200回。
【12回目】
さらに腰が軽くなる。
座蒲団は9枚に減る。
体癖修正運動500回。
【13回目】
腰周り(腰回り)が軽くなり、膝の痛みがなくなる。
体癖修正運動200回。
【16回目】
体が軽くなる。
体癖修正運動500回。
【18回目】
座蒲団が8枚に減る。
体癖修正運動700回。
【21回目】
体癖修正運動1100回。
【27回目】
この時、実は足裏の痛みが消えてしまったという報告を受ける。本人は腰痛のことばかり気にしていたのでいつの間にか足裏の痛みがなくなっていたのに気づかなかったという。私も主訴として腰痛を訴えられていたので腰痛のことばかりに注意が向いていて、足裏の痛みの消失の報告を受けて驚く。足裏(特に踵[かかと])に痛みがあったため、石などの固い地面を歩くことができなかったという。それが問題なく普通に歩けるようになったというのである。
体癖修正運動500回。
【29回目】
現時点では、肩もこらなくなり、全身の痛みもなく、日常生活を送れるようになっている。立ちっぱなしの仕事も楽に行えるようになっている。
体癖修正運動700回。
【30回目】
体癖修正運動1300回。
【31回目】
体癖修正運動1600回。
【33回目】
体縮修正法が膝裏座蒲団をしなくても済むようになる。
体癖修正運動1300回。
【35回目】
今回を最後に以後の来所なし。
その後の経過
重いものを持つことが多い立ち仕事なのに来所しなくても済むところまで回復したと思われる。
ご主人の病状と回復を見て来た奥さんも力学整体を信用され会員になられて首コリと腰痛で来所されていたのでそのことを確認できた。