ビジネス文書関連本
- 竹田 陽一 (著) 『小さな会社は「1通の感謝コミ」で儲けなさい―まごころを伝えるはがき、FAX、メールの総活用法』(中経出版)
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おすすめ度:★★★★★
本書は顧客獲得・顧客維持を目的としてお客とコミュニケーションと図る手法を紹介しています。
著者の竹田陽一氏はランチェスター戦略の第一人者として知られる中小企業コンサルタントでランチェスター経営株式会社の代表取締役です。
私は竹田陽一氏の本はランチェスター戦略、ランチェスター法則、ランチェスター経営などのランチェスター関連本を含めて既に何冊か読ませていただいています。
著者のタイトルにある感謝コミのコミはコミュニケーションの略です。
本書で感謝コミのツールとして「名刺」「封筒」「はがき」「電子メール」「携帯メール」「電話の受け方」「FAXの受信と送信」「カタログやリーフレットの印刷」「ミニ新聞」「ミニレポート」の10種類をあげています。
決定権は100パーセントお客が持っていて、粗利益はお客からしか生まれない事実から、経営の本質は「お客をつくりだし」「お客を維持しながらお客の数を増やしていく」ことになると結論付けています。
そこで、お客と接する場面が重要になってくるとしています。
お客と接する場面には、お客と対面する場面以外に感謝コミのツールとしてあげられている場面が考えられます。
感謝コミはお客の流失を防ぐためにぜひともやらなければならないことだということが理解できます。
ところが、感謝コミを実行している人や会社は少ないこともアンケート結果などによって説明されています。
本書では感謝コミの重要性と必要性、その効果についてくわしく書かれています。
本書を読めば、小さなお店や会社では感謝コミを実行していくことの重要性が認識できるようになります。
感謝コミを実行できているとは到底言えない状況の方も多いのではないでしょうか。
感謝コミの必要性や重要性は感じていながらも、なかなか行動には移せていない方は多いと思います。
結局、感謝コミの重要性や必要性の認識が甘いと言わざるを得ないのかもしれません。
本書を読むことで、やはり感謝コミはやらなければいけないと思い直せる人は少なくないはずです。
本書は感謝コミの総論的な戦略と戦術を解説している性質上感謝コミの具体的な文例の紹介は少ないので、別途、お礼状や感謝状など各論的な感謝コミの具体的な文例を掲載している他の書籍等を参照する必要はあろうかと思います。
逆に言えば、本書は具体的なビジネス文書の文例を学ぶ前に先に読んでおくべき戦略書であり戦術書といえます。
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