癌・がん・ガン(悪性腫瘍)関連本
- 松本光正 (著) 『癌は治さなくていい: 検診・手術・抗がん剤に頼らない癌の本』(長崎出版)
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おすすめ度:★★★★★
本書は医師の松本光正氏が癌に関する自分の考えを会話を通して患者さんに教えるという対話形式の本です。
松本光正氏は1969年に北海道大学医学部卒業し、医療生協浦和民主診療所勤務・所長を経て、1995年おおみや診療所所長に就任し、2009年からは関東医療クリニック院長を勤めるという経歴の持ち主です。
松本光正氏は思想家の中村天風氏を師として仰いでいることでも知られています。
私が松本光正氏の本を読むのは本書で2冊目です。
本書は、癌をめぐる問題や癌にまつわる疑問を一般の読者にも非常にわかりやく解説してくれているのが大きな特徴となっています。
松本光正氏自身は元・慶應義塾大学医学部専任講師の近藤誠医師の「がんもどき理論」や「がん放置療法」などいわゆる近藤理論を支持されていて、本書の中でも癌に関する考え方や見方は近藤理論がもとになっています。
したがって、現代医療の癌の標準治療とは異なる立場からの提言になっています。
その癌の有力説である近藤理論を知るには最もわかりやすい書籍の一冊になっています。
近藤説を知らない方は本書を読むことで癌に対する認識が一変することになるかもしれません。
近藤説を否定(反対)するにせよ、肯定(賛成)するにせよ、まだ近藤説を知らない方は癌の基礎知識として知っておくべきでしょう。
本書はそれだけでなく、癌の予防に関しては天風哲学をもとにした松本光正氏が考える予防法も紹介されています。
とにかく、これほどわかりやすい本はないといって良いくらいの内容です。
癌のことはよくわからないという方はぜひ一読をおすすめしたい本です。
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- 岡崎 公彦 (著) 『がんの特効薬は発見済みだ!』(たま出版)
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おすすめ度:★★★
本書は会員さんから紹介されたものです。
著者は、京都市右京区にあるおかざき内科院長の岡崎 公彦(おかざき きみひこ)医師です。
岡崎公彦氏は、京都大学医学部卒。京都大学医学部、ピッツバーグ大学医学部、愛知医科大学において、大学院生、大学助手、リサーチフェロー、助教授などとして生化学的研究に従事していたという経歴の持ち主です。
岡崎公彦氏が本書で紹介している特効薬というのは東風睦之博士が使用していたビオタミン、ビオトーワ、またはベンズアルデヒド(p-ヒドロキシベンズアルデヒド・パラヒドロキシベンズアルデヒド)という製剤のことです。
東風睦之博士はベンズアルデヒドを用いて「ベンズアルデヒド療法」という癌(がん・ガン)の治療法を行っていたということです。
岡崎氏は東風博士のもとで研修医として3カ月間病院で勤務したことがあるということです。
本書の内容に関しては、全文が小冊子程度の量しかないため良否を判断できませんでした。
岡崎氏は東風博士とまったく同じ治療法を行っているのか、それとも違うのかもわかりません。
紹介されている症例の数も少なく、その内容も簡単なものです。
岡崎氏の「ベンズアルデヒド療法」はどのような癌(がん・ガン)にどれくらい有効なのかさえわかりません。
統計的な数値がわからないので何とも言えません。
本書でわかるのは、癌(がん・ガン)の治療薬としてビオタミン、ビオトーワ、またはベンズアルデヒド(p-ヒドロキシベンズアルデヒド・パラヒドロキシベンズアルデヒド)が有効であるという主張です。
したがって、癌(がん・ガン)治療の選択肢の一つになり得る可能性があるかもしれないということくらいしかわかりません。
インターネットの口コミや評判を調べると、治療法の是非に関しては賛否両論があるようですし、効果に関しても効果があったという報告と効果はなかったという報告が見受けられます。
よって、もしこの治療法を受けるのであれば自己責任でということになるかと思います。
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- ムラキテルミ (著) 『ガンは自分で治す!』(ロングセラーズ、ロング新書)
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おすすめ度:★★★
本書は会員さんから1冊余分にあるのでとプレゼントして頂いたものです。
著者は、余命半年といわれた末期がんを克服した村木 昭文(ムラキ テルミ、むらき てるみ)が、体験を記した前著『Dr.石原メソッド ガンは自宅で治す!』(2010/11/25)から三年を経てその本のパート2として出版(2013/12/27)されたのが本書です。
残念ながら、私はムラキ テルミ氏の前著を読んでいません。
本書によれば、ムラキテルミ氏は31歳のときに腎機能不全を患ったことがきっかけでマクロビオティック(玄米菜食)に出会い薬を使わずに治したということです。
ムラキテルミ氏は自らマクロビオティックを実践するだけでなく、講師の資格も取り、一時は1200人もの生徒さんを抱えていたといいます。
ところが、マクロビオティックをやっていたのにもかかわらず肝臓ガンになってしまいます。
ムラキテルミ氏は最後のときを両親のいる熱海で過ごすため引越をしている最中にベッドの横に積んでおいた本を床に下ろそうとした瞬間落ちて来ておでこにぶつかった、石原 結實(いしはら ゆうみ)氏の『「食べない」健康法』 という一冊の本と出合います。
ムラキテルミ氏は石原結實医師の本に出合ったことがきっかけで、ご自身の癌治療を石原結實医師が提唱する石原メソッドに賭けます。
ムラキテルミ氏が行った石原メソッドの主なものは、朝の人参リンゴジュース、お昼の生姜紅茶、そして1日1食か1.5食という極めてシンプルなものです。
そんな簡単な方法で肝臓ガンが治ったというのですから驚きです。
石原メソッドの目的は体温を上げ、血液をきれいにし流れを良くすることにあるといいます。
本書で紹介されているガン患者さんの例は、必ずしも石原メソッドを実践している方ばかりではありませんし、亡くなってしまわれた方も紹介されています。
したがって、本書からは石原メソッドがどのような癌(がん・ガン)に対してどれくらい有効なのか統計的なことはわかりません。
あくまでもムラキテルミ氏の個人的な癌闘病記や癌体験記と言えるでしょう。
私は石原結實氏のお名前は存知あげていたのですが、本書を読むまでは石原結實医師がどのような内容のことをやっておられるのかはまったく存知あげませんでした。
本書のおかげで、石原結實氏の行っている内容の一端でも知ることができたので良かったです。
機会があれば、石原結實医師の行っている石原メソッドについてもう少し深く知ることができたらと思います。
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