心身症関連本

ジョン・E. サーノ (著), John E. Sarno (原著),浅田 仁子 (翻訳), 長谷川 淳史 (監修) 『サーノ博士のヒーリング・バックペイン―腰痛・肩こりの原因と治療』(春秋社)

サーノ博士のヒーリング・バックペイン―腰痛・肩こりの原因と治療

おすすめ度:★★★★★

本書の存在は、新聞の広告で知りました。

広告を見た瞬間、本書を読む必要があると思っていたところ、偶然JR姫路駅近くの書店の店頭で見つけてさっそく買って帰りました。

からだの諸症状が、こころと関係しているという考えがある中で、本書は独自のTMS理論を主張しています。

TMS理論は、精神に抑圧したい問題あると、その問題から目をそらさせるために、身体、それも特に筋肉系に、諸症状を作り出すというものです。

これは、従来考えられて来た疾病利得が原因とする説とはまったく異なるものです。

また、外傷による身体の構造異常が原因であるとする説とも全然異なっています。

したがって、こころの巧妙な働きによって目をそらされている真の問題に気づくことが真の治療法になっています。

TMS理論の見解には驚くべきものが含まれており、注目すべき説であると同時に絶えず考慮すべき問題であると私は考えます。

それゆえ、医療に従事する者にとっては必読の文献であろうし、なかなか改善しない原因不明のいろいろな症状で悩んでいる患者さんにもぜひ一読してほしい本です。

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長谷川 淳史 (著) 『腰痛は<怒り>である 普及版』(春秋社)
長谷川 淳史 (著) 『腰痛は<怒り>である CD付』(春秋社)
長谷川 淳史 (著) 『腰痛は<怒り>である』(春秋社)

腰痛は<怒り>である 普及版

おすすめ度:★★★★★

本書の存在は、ジョン・E. サーノ (著), John E. Sarno (原著),浅田 仁子 (翻訳), 長谷川 淳史 (監修) 『サーノ博士のヒーリング・バックペイン―腰痛・肩こりの原因と治療』(春秋社)とともに新聞の広告で知りました。

広告を見た瞬間、本書を読む必要があると思っていたところ、偶然姫路駅近くの書店の店頭で見つけたので、さっそく買って帰りました。

本書は、サーノ博士のTMS理論を腰痛に絞って解説しています。

前半部分では、腰痛の常識とされていた考え方を神話として、それらが誤った情報であると指摘しています。

そして、それらの先入観がかえって腰痛を悪化させている原因にもなっていることを明らかにしています。

腰痛に関する常識を覆す見解は圧巻です。

私自身も著者の考え方には啓発されるところがあり、著者のこれまでの腰痛の常識に反対する見解に賛成したい。

後半部分では、サーノ博士のTMS理論についてくわしく説明しています。

サーノ博士の著書では説明がなかった個所もあり、TMS理論を理解するのに役立つ内容となっています。

本書は、なかなか改善しない腰痛で悩んでいる患者さんにはもちろろん、精神が原因による身体の症状で悩んでいる患者さんには、ぜひ読んでいただきたい1冊です。

また、サーノ博士のTMS理論に関心のある人、精神と身体の相関関係について興味のある人、医療関係者にとっては必読書でしょう。

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山本浩一朗 (著) 『腰痛は心の叫びである』(サンマーク出版)

腰痛は心の叫びである

おすすめ度:★★★★

本書は、東京・池袋のバランス力学整体院院長である山本浩一朗氏による心身症の一症状である腰痛に焦点を当てその原因と対策について書かれたものです。

私が本書を読むきっかけになったのは、本書を読んで、本書の中で紹介されていた「礒谷療法(礒谷式力学療法)」に興味を持たれた方が「礒谷療法(礒谷式力学療法)」の本を探し、図書館で礒谷 圭秀 (著) 『子どもの自然治癒力を育む本―自宅でできる「礒谷式力学療法」実践講座』(芸文社)という本を見つけ、その本の中に私が掲載されているのを見て力学整体研究所のほうへ来所されたからです。

本書の帯には「読んで、腰を抜かさないでください。」と書かれていますが、私にとって本書の内容はほとんど既知のものばかりだったので特に目新しい情報はありませんでした。

ただ、心理的なストレス(特に我慢)が腰痛の原因になることがあるということを知らない方にとっては帯の言葉通りの印象を受けるかもしれません。

本書は心理的なストレスが原因で腰痛になることがあるのだということを一般読者にも理解しやすいようにわかりやすいかたちで書かれています。

本書を読めば、これまで腰痛は腰が悪いのだと思い込んでいた人でもひょっとすると自分の腰痛も何らかの心理的な要因があるのかもしれないと振り返れるようになれるかもしれません。

山本浩一朗氏はそれを「認識療法」(知ることで治る)と呼んでいます。

本書の中で私が興味を持ったのは心身症の具体的な対策として紹介してある「セルフカウンセリング」と「寝る前の習慣と魔法の言葉」です。

山本浩一朗氏のバランス力学整体院院では2~3カ月の基本的な心理的プログラムとして、
①目標の設定(よくなる準備)
②呼吸の指導(三・六・九呼吸法)
③表情の指導
④言葉の指導
⑤認識療法(腰痛になる仕組みを理解する)
⑥セルフカウンセリング(自分で腰痛の原因を知る)
⑦セルフセラピー(自分で腰痛を治す)
というような流れになっているようです。

本書ではこの心理的プログラムの内容をかなり公開してくださっているのではないかと思います。

整体院でこのような心理療法を行っているところは稀だと思います。

そういう意味で山本浩一朗氏の取り組みは治療業界において独自性があると言えます。

また、数ある整体院の中でそのような取り組みを行っているてバランス力学整体院には存在意義があると思います。

ただ、バランス力学整体院院ではメインのプログラムは股関節のゆがみを矯正する「礒谷療法(礒谷式力学療法)」の理論をベースに置いているようです。

さらに、カウンセリングや、整体の効果を維持するエクササイズ(礒谷式力学療法の自宅矯正法)、姿勢や歩き方の指導(礒谷式力学療法の日常動作による矯正法)などのアプローチをしておられるとのことです。

バランス力学整体院院のメインプログラムが礒谷療法(礒谷式力学療法)であるということは山本浩一朗氏自身は腰痛の主要な原因は股関節のゆがみにあると考えておられるのかもしれません。

というのも、山本浩一朗氏ご自身は、20代後半から頭痛、肩こり、右肩が上がったままの状態、首・肩の痛み、右腕のしびれ(指に力が入らない)などの症状に悩んでおられ、病院、整体、カイロプラクティック、整骨、針灸、マッサージ、気功などへ行き一時的な効果があったものの根本的な治療には結びつかなかったということです。

それが、友人の紹介で「礒谷療法(礒谷式力学療法)」という療法に出逢ったというのです。

治療の結果、たった1回の施術で完全に肩が下がり、およそ1カ月後にはしびれが取れ痛みも軽くなり、そして三カ月後にはほぼ痛みがない状態にまでなり、長年の悩みだった症状が改善したという経験をお持ちのようです。

山本浩一朗氏がご自身のバランス力学整体院でプログラムにメインに「礒谷療法(礒谷式力学療法)」の施術を当てていることには理由があるのも理解できます。

本書では、腰痛の9割以上が原因不明であるとしながらも、そのうちの何割が心理的な原因によるものと考えているのか明らかにされていません。

本書を読む限り、原因不明の9割の腰痛のうちほとんど10割が心理的な原因によるものとしているように解釈できてしまいます。

しかし、山本浩一朗氏のバランス力学整体院院では腰痛患者に対して心理的プログラムだけで対応しているのではなく礒谷療法(礒谷式力学療法)という手技療法をプログラムのメインとしていることは心理的原因説に矛盾してしまいます。

であるならば、山本浩一朗氏は原因不明の9割の腰痛のうち全部が心理的な原因によるものではないと考えておられるのかもしれません。

では、山本浩一朗氏は原因不明の9割の腰痛のうちいったい何割が心理的な原因によるものと考えておられるのか知りたかったところです。

また、原因不明の9割の腰痛の原因を心理的なものとそうでないものとに分類する場合、原因に応じて患者に適応するプログラムを別ける必要があると思われますが、それらを区別する検査や方法があるのか本書では明確にされていません。

これは推測になりますが、山本浩一朗氏のバランス力学整体院院では原因不明の9割の腰痛の原因がどうであれ必ず心理的な要因はからんでいるはずと考えて、すべての患者さんに総合的なプログラムを適用しているのではないかと拝察します。

本書の内容に関してはいろいろ疑問が残るところはありますが、腰痛の原因に心理的なものがあってそれはどのように考えたらいいかという内容は類書の中でも一般読者が納得しやすいように説明がなされています。

本書の内容に共感できる方には自分で心身症の原因を考えるヒントがちりばめられているので良い本になると思います。

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