アドラー心理学(個人心理学)関連本
- 岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著) 『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』 (ダイヤモンド社)
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おすすめ度:★★★★★
最近、本書を推薦しているのをよく見かけるようになっていました。
書店での売り上げランキングでも上位になっていたので気になる本でした。
私は20年くらい前に一度、アルフレッド・アドラーの個人心理学(アドラー心理学)に興味を持ち、関連本を買って読んだり、日本アドラー心理学会に入会した時期もありました。
アルフレッド・アドラーの個人心理学(アドラー心理学)のことを書いた本でこれまでになく売れているということで、久しぶりに個人心理学(アドラー心理学)関連本を読んでみる気になりました。
本書の文章は、青年が哲人にアドラー心理学を教わるという二人の会話を中心とした対話形式になっています。
この会話の内容と流れがアドラー心理学を興味深く学ぶのに一役買っています。
青年と哲人の会話がアドラー心理学を面白く知るように工夫されているのです。
アルフレッド・アドラーの個人心理学(アドラー心理学)を全然知らなかった人でも本書を読めばかなりのことがわかるようになっています。
アルフレッド・アドラーと個人心理学(アドラー心理学)に馴染みがなかった人でも容易に入っていけるのです。
本書は人間の心理つまり自分のことを知ることのできる心理学の本というだけに留まらず、人間関係に関しても学ぶ点が多々あることからビジネスや人間関係の実用書としても有用です。
そうした実用性もさることながら、とにかく個人心理学(アドラー心理学)が面白く、興味深く、さらに楽しく読めるという点で画期的でさえあります。
本書が心理学の本でありながら売れているというのも頷けます。
普通の人には、ジークムント・フロイトの精神分析やカール・グスタフ・ユングの分析心理学(ユング心理学)よりも現実で役に立つ心理学であると言えます。
そういう意味で、アルフレッド・アドラーの個人心理学(アドラー心理学)をよく知らない方はぜひ本書を読むことをおすすめします。
本書を読めばなぜ本書が売れているのか納得されるはずです。
本書は日本でのアルフレッド・アドラーの個人心理学(アドラー心理学)の普及に大いに貢献するはずです。
それにしても今回、本書を読むことで、アルフレッド・アドラーの個人心理学(アドラー心理学)はウイリアム・グラッサー博士の選択理論心理学と根底のところで共通するところがあるのがわかりました。
アルフレッド・アドラーの個人心理学(アドラー心理学)の関連本を読んでいた頃は、まだウイリアム・グラッサー博士の選択理論心理学のことを知らなかったので気づきようもありませんでした。
アルフレッド・アドラーの個人心理学(アドラー心理学)とウイリアム・グラッサー博士の選択理論心理学を組み合わせることでより人間の心理の理解を深められるのではないかと考えます。
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- 岸見 一郎 (著) 『アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために』 (ベストセラーズ、ベスト新書)
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おすすめ度:★★★
岸見一郎氏と古賀史健氏の『嫌われる勇気』を読んだついでに本書も読んでみることにしました。
本書では最初にアドラーの生涯について簡単にその概略が書かれています。
この個所は『嫌われる勇気』には書かれていないので参考になりました。
それ以降は『嫌われる勇気』のような面白さも明快さもあまりありませんでした。
特に説明の順序立てがよくないのではないかと思いました。
個人心理学(アドラー心理学)の全体像が体系的に理解しにくいのではないかと思いました。
個人心理学(アドラー心理学)の説明だけでなく著者の体験談や考えも書かれています。
それらのことから個人心理学(アドラー心理学)の入門書としてはわかりやすい入門書とは言えないのではないかと思いました。
ただし、書かれている個々の内容はよく理解できます。
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