マッケンジー法(マッケンジーエクササイズ)関連本
- ロビン・マッケンジー (著), 銅冶 英雄 (翻訳), 岩貞 吉寛 (翻訳) 『自分で治せる! 腰痛改善マニュアル』(実業之日本社)
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おすすめ度:★★★★★
私がロビン・マッケンジーが開発したマッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)を知ったのは、この文章を書いている2015年の現時点から約20年くらい前に目を通した手技療法関連の専門雑誌でした。
その雑誌ではマッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)についてある程度くわしく解説してくれていたのでかなり内容を理解することができました。
当時私が施術を行っていた礒谷式力学療法(礒谷療法)の矯正法とマッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)はかなり共通や類似している部分が多いことに気がつきました。
患者さんが礒谷式力学療法(礒谷療法)を行えば、同時にマッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)も行っていることになると認められました。
マッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)は礒谷式力学療法(礒谷療法)の施術法と矯正法の根拠付けにもなり得ると心強く思ったものです。
私はマッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)のことをある程度理解しているつもりだったので、それ移行私は関心を寄せることはありませんでした。
それが近年になって会員さんからマッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)のことを聞かれることがあったのをきっかに調べてみると関連書籍が何冊か出版されていることを知りました。
それで近いうちに読んでみようと数年前から考えていました。
それが最近になってやっと読むことがでました。
マッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)の基本的な内容は約20年前の知識と違いはありませんでしたが、本書では新しい知識を得ることができました。
反応による症状の変化を表現した「中央化現象」を始めとして症状の原因となる「姿勢症候群」「偏位症候群」「機能障害症候群」などの重要な概念を知ることができました。
また、ランバーロール、スーパーロール、エアバッグ、ナイトロールなどのマッケンジーオリジナル商品が販売されてることも知りました。
リペックスという腰の運動(腰椎の反復運動)を行うことのできる機械が開発されていることも知りました。
今回、本書を読んでマッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)は礒谷式力学療法(礒谷療法)と力学整体の矯正法と共通や類似している部分が多いことを確認できたのや良かったです。
反面、マッケンジー法の理論と力学整体の理論とでは大きな違いがあることも確認できました。
マッケンジー法の理論では「偏位症候群」は別にして「姿勢症候群」と「機能障害症候群」では関節包や靭帯、腱などの軟部組織が引き伸ばされたオーバーストレッチによる損傷(傷害)が症状の原因と考えています。
これらのマッケンジー法の理論は力学整体の理論に参考になりました。
マッケンジー法の理論が間違っているということではなく、症状の原因の一部として認められるものの、原因の全部ではないということです。
したがって、マッケンジー法の理論は力学整体の理論に包含して採り入れることができることも確認できました。
理論面だけでなく、力学整体の施術や自己整体など技術面の実際においても力学整体を行えばマッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)をも実行していることになっていることを確認できました。
なので、マッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)は腰痛に効果があるのは確かだと考えられます。
ただし、マッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)はすべての腰痛に対して有効だとは言えないかもしれません。
力学整体はマッケンジー法よりもより根本的な原因にさかのぼってアプローチするので、マッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)で効果がみられなかった腰痛に対しても力学整体なら有効性を発揮できるのではないかと考えられます。
本書では自分で行えるマッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)について具体的にわかりやすく解説してくれていて比較的短時間で読みやすい内容になっています。
腰痛で悩んでいたり、困っていたり、苦しんでいたりする人なら本書を読む価値は十分にあると言えます。
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- ロビン・マッケンジー (著), 岩貞 吉寛 (翻訳), 銅冶 英雄 (翻訳) 『首の痛み・肩こり・頭痛改善マニュアル - 自分で治せる! マッケンジーエクササイズ』(実業之日本社)
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おすすめ度:★★★★★
本書はロビン・マッケンジーが開発した「マッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)」の頸椎編です。
首が原因で起こる「肩こり」「頭痛」「首の痛み」に対する理論とエクササイズを解説してくれています。
マッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)といえば腰痛専門ということで腰椎部にだけに特化したものかと思っていましたが、本書によって「頸椎」も対象に含まれていること初めて知ることができました。
礒谷式力学療法(礒谷療法)や力学整体でも股関節と骨盤をはじめ、背骨(脊椎)の中で腰椎部に次いで頸椎部を重視しているのでマッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)と矯正のポイントに関して着眼点の認識に共通性があることを知りました。
マッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)の理論では「肩こり」「頭痛」「首の痛み」などの首が原因で起こる症状は、自然な頸椎前彎の状態が損なわれることが原因であるとしています。
首の問題は、頭が前へ出て、顎が突き出た「顎が前に出た姿勢」に原因があるとしています。
「顎が前に出た姿勢」によって「力学的な首の障害」「オーバーストレッチ」「組織の損傷」などの力学的な痛みが起こっているとしています。
したがって、マッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)では頭部と肩を含めた首の姿勢の矯正を最優先で指導しています。
次に、マッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)では首のエクササイズを行うようになっています。
首のエクササイズは椅子に座った姿勢(椅坐、倚座、倚坐、いざ)である座位で行うものが多く、少ないながらも仰向けの姿勢(仰臥位)もあります。
礒谷式力学療法(礒谷療法)や力学整体では椅子による矯正法があり、マッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)の椅坐で行うエクササイズは参考になると思いました。
力学整体では、首に問題がある会員さんの場合、椅子による矯正法を行う際には、マッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)の首のエクササイズを補助的に併用することも可能だと考えます。
会員さんによっては検討する余地は十分にあると考えます。
実際に、礒谷式力学療法(礒谷療法)や力学整体でも、腰枕による矯正法の後では、枕を使用して首(頸椎部)の矯正を行っていただいています。。
礒谷式力学療法(礒谷療法)や力学整体の枕を使用しての首(頸椎部)の矯正は、マッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)の首のエクササイズの中で仰向けの姿勢(仰臥位)で行うエクササイズ3とエクササイズ4に近いものです。
礒谷式力学療法(礒谷療法)や力学整体の枕を使用した首(頸椎部)の矯正は、マッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)の首のエクササイズの中でエクササイズ3とエクササイズ4と類似しています。
そういう意味で。礒谷式力学療法(礒谷療法)や力学整体の枕を使用した首(頸椎部)の矯正は、奇しくもマッケンジー法を行っていたということもできるかと思います。
力学整体のおいて問題となるのは、力学整体の枕を使用した首(頸椎部)の矯正以外に、マッケンジー法(マッケンジーエクササイズ・マッケンジー体操)の首のエクササイズを行う必要があるかどうかということになります。
というのも、力学整体のおいては、特に首(頸椎部)の矯正を行わなくても、通常の矯正だけで首を原因とした症状が改善している場合が多いからです。
したがって、これは一般的に決められる問題ではなく、ケースバイケースで個別に会員さんと相談しながらということになります。
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