接客・接遇関連本
- 平林 都 (著) 『平林都の接遇道』(大和書房)
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おすすめ度:★★★★
本書はエレガント・マナースクール学院長で「彼女に依頼すれば売り上げが上がる」と評判となって以来数多くの研修をこなし伝説のマナー講師と呼ばれる平林都氏によるお客様がまた来たくなる接客の極意を公開した初めての本になります。
私はもう何年も前にテレビの番組で平林都氏が企業で研修している現場の姿を紹介している映像を見てその存在を知りました。
平林都氏がテレビの番組で紹介されているの見たのは2度ほどだったと思います。
女性にしてはモーレツなスパルタ式の研修風景が印象に残りました。
程なくして平林都氏が本を出されたというのを知って興味を持ちました。
いつか平林都氏の本を読んでおきたいと思いつつも、なかなかその機会は訪れてくれませんでした。
それが美容鍼灸サロングループブレア総院長で院長養成講座上田塾塾長でもある上田隆勇氏が新入社員には初出社前に本書を読んでもらっていると紹介されているのを知ってとうとう読んでみることにしました。
本書で一番印象に残ったのは10大接客用語です。
なるほどサービス業では10大接客用語のような言葉や表現を使用すべきだというのはわかります。
慰安系や美容系のサロンなどで使用するのは良いと思います。
しかし、整体院などで患者さんに10大接客用語のような馬鹿丁寧な言葉や表現は使えるだろうかと疑問が残りました。
例えば、病院の医師や看護師から10大接客用語のような言葉や表現を使って話された場合を想像すると自分なら違和感を覚えるのではないかと思えます。
10大接客用語のような丁寧な言葉や表現は他人行儀でそのような話し方をする医師や看護師との距離が離れるのを感じますし、自分が患者ではなくお客として見られていて営利目的の医療サービスを提供されているのではないかとさえ感じてしまうような気がします。
これに関しては、平林都氏は本書の中で「この世で一番接遇は必要な場所は病院である」とおっしゃっています。
それはそうなのだと思います。
問題は、病院や治療院などでも10大接客用語のような言葉や表現をそのまま使ったほうが良いのかということです。
もちろん病院や治療院でも10大接客用語をそのまま使ったほうが良いところもあるとは思います。
では、自分のところで使えるかというと難しいと感じてしまいます。
本書で私が引っかかったのはそこだけです。
ただ、10大接客用語のような言葉や表現を知ることができたのは参考になりました。
あと、姿勢や動作について文章だけで説明されているので写真やイラストを掲載してわかりやすくしてもらえれば良かったのにと思いました。
それ以外は問題なく接遇の基本的なことが学べました。
やはり当たり前のことが重要なのだということを再認識できます。
治療院の先生の中には一般の企業で新入社員の社員研修などで接客や接遇のビジネスマナーを学んでいない方も多いのではないかと思います。
そういう方が接客・接遇のビジネスマナーを学ぶのに本書は内容的に薄くすぐ読めるとあって良い取っ掛かりなってくれると思います。
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