ナチュラル・ハイジーン関連本
- ハーヴィー・ダイアモンド (著), マリリン・ダイアモンド (著), 松田 麻美子 (翻訳) 『フィット・フォー・ライフ ――健康長寿には「不滅の原則」があった!』 (グスコー出版)
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おすすめ度:★★★★★
本書は全世界で1,200万部を売り上げたベストセラーであり、日本でも信奉者が多い「ナチュラル・ハイジーン」の代表的な書物ということでかねてから見聞きしていました。
それでいつか読んでおきたいと思っていたところ今回その機会が巡ってきました。
ナチュラル・ハイジーンというと、アメリカ(米国)の医師たちの間で生まれた主として食生活を中心として健康法(健康理論)として知られています。
本書を読むまでは、私はアメリカ(米国)の医師たちの間で生まれたというナチュラル・ハイジーンは複雑な理論と大系をもつ食事療法なのではないかと思っていました。
ところが、本書を読み進むうちには、食事の原則が3つしかないということがわかり驚きました。
たった3つの食事原則だけの非常にシンプルな食事法なのです。
ナチュラル・ハイジーンの食事3原則は以下の通りです。
【原則1】水分を多く含む食べ物を食べること(果物・野菜)
【原則2】食べ物は正しく組み合わせて食べること(1度に果物・野菜以外の2つ以上の凝縮食品を食べない。同じ栄養素だけを食べる)
【原則3】果物を正しく食べること(午前中と空腹時)
上記の原則でわかるようにナチュラル・ハイジーンは食物・食品の中で果物を最も重視しており、次いで野菜の順となっています。
朝食は果物だけが食べられます。
これはベジタリアニズム(菜食主義)やローフード、リビングフードといった食生活と共通しているところがあります。
それぞれの原則は十分な根拠が裏付けにあります。
原則1と原則2は実行しやすいですが、原則2は一般の日本人は難しいかもしれません。
普通の日本人は「炭水化物(糖質・食物繊維)」と「蛋白質(タンパク質・たんぱく質)」と「脂肪(脂質)」といったバランスの取れた栄養素を組み合わせて食べるという食生活が食習慣化しているからです。
これを変えるとなるとなかなか大変かなと思えます。
とにかく、本書を読めば、ナチュラル・ハイジーンがどのような健康哲学かがほぼわかるようになっています。
ナチュラル・ハイジーンは参考になるところが多いので、健康や食事に関心がある人なら本書はぜひ読んでおきたい一冊といえます。
ナチュラル・ハイジーンはアメリカ(米国)の医師たちの間で生まれたものなので、日本と日本人にはどうなのかとか、合わないところがあるのではないかという疑問を持つかもしれません。
その点についていは、翻訳者の松田麻美子氏が日本の読者がナチュラル・ハイジーンをより理解できるように解説をしてくれているので参考になります。
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